寝台特急「出雲」とは?

寝台特急「出雲」とは?

寝台特急「出雲」


「出雲」の愛称は、島根県東部の旧国名である「出雲国」に由来します。


「出雲」の列車名がはじめてついたのは昭和26(1951)年12月2日で東京〜大社間の急行列車で、ひらがなの「いずも」でした。


東海道本線の電化が完成した昭和31(1956)年11月19日ダイヤ改正で列車名が「いずも」から漢字の「出雲」となりました。


そして、昭和47(1972)年3月15日ダイヤ改正で寝台特急となりました。


寝台特急となった当時に使われていた車両は今は亡き20系客車でした。


「出雲」が特急となった昭和47(1972)年3月15日ダイヤ改正では山陽新幹線新大阪〜岡山間が開業しました。


しかし、山陰方面への交通は鉄道、高速道路、航空とも未整備でした。


「新型ブルートレイン」として14系寝台客車が誕生し1世代前の車両となった20系客車でしたが、寝台特急となった「出雲」の人気はビジネス・観光の両面で高く、夏休みなどの多客期には指定券を手に入れるのも簡単ではなかったそうです。


昭和47(1972)年3月15日ダイヤ改正時の寝台特急「出雲」は20系客車11両編成で東京〜浜田間の運転でした。


そのうち、終点浜田まで行くのは基本編成の6両で途中の出雲市で付属編成となる5両を切り離していました。


こうした運転でしたが基本編成・付属編成ともにA寝台車が組み込まれ、食堂車も終点浜田まで連結され営業していました。


山陽新幹線が博多まで開業した昭和50(1975)年3月10日ダイヤ改正では、使用車両が20系客車から24系客車になりました。


寝台特急「出雲」は相変わらず指定券の入手が簡単ではなく連日満席という状況でした。


これを緩和するため「出雲」と同じ東海道・山陰本線経由で寝台特急「いなば」が東京〜米子間に誕生しました。


昭和51(1976)年10月には客車が24系25形客車へと変更されました。

24系25形客車は、寝台特急「出雲」が廃止されるまで使用されました。


昭和53(1978)年10月には寝台特急「いなば」を吸収して寝台特急「出雲」は2往復体制となります。


旧「いなば」は、新たに寝台特急「出雲」2号・3号となったものの、客車は「いなば」時代と同じ14系寝台客車でした。


1往復時代から「出雲」を名乗っていた24系25形客車使用の列車は、出雲1号・4号となりました。


寝台特急「出雲」は、14系寝台客車と24系25形客車とあわせ2種類の寝台客車が使用されるようになりました。


昭和62(1987)年4月に国鉄が分割民営化されると、2往復運転されていた寝台特急「出雲」は、東京〜浜田間の1号と4号がJR東日本、東京〜米子間の2号と3号がJR西日本の受け持ちとなります。


平成3(1991)年3月からはJR西日本の受け持ちである2号と3号に「シングルデラックス」と「シングルツイン」を連結しました。


いっぽうで企画切符を使う利用者への対応のため、同じ列車の4号車の寝台をかつての3段式としました。


平成10(1998)年7月から寝台特急「出雲」2号・3号は、あらたに開発された285系寝台電車に置き換えられ列車名も「サンライズ出雲」としました。


「サンライズ出雲」は、経由も東海道・山陰本線経由から東海道本線・山陽本線・伯備線経由となりました。


「サンライズ出雲」は285系寝台電車7両編成で運転され、東京〜岡山間は「サンライズ瀬戸」(東京〜高松)と併結運転されています。


「サンライズ出雲」はA寝台1人用個室「シングルデラックス」、B寝台1人用個室「シングル」など個室をメインとした客室設備で高い人気を誇っています。


なお、東京〜浜田間に運転していた寝台特急「出雲」1号と4号は出雲市発着にあらためられ、号数も消え、単に「出雲」となりました。


東京〜出雲市間となった寝台特急「出雲」は「北斗星」とともにDD51型ディーゼル機関車が牽引する寝台特急でしたが、平成18(2006)年3月17日ダイヤ改正で廃止され、現在は運行されていません。


寝台特急「出雲」が廃止されたことで東京駅を発着する単独運転の寝台特急列車、定期列車から食堂車オシ24形の運用、EF65形直流電気機関車の寝台特急の牽引がなくなりました。


寝台特急「出雲」は、東京〜出雲市間を東海道・山陰本線経由で結んでいため、東京や横浜などの首都圏から、天橋立や鳥取砂丘、松江城、出雲大社などの観光に重宝したようです。

寝台特急「出雲」は、A寝台個室「シングルデラックス」とB寝台が連結され、出雲市〜鳥取間は、B寝台に立席特急券で乗車できました。


寝台特急「出雲」には、食堂車は連結されていましたが、営業は休止されフリースペースとして使われ電話が設けられていたようです。


こうしたことから車内販売や売店の営業は、下り出雲市行きの浜坂〜鳥取間だけで営業され、上り東京行きにはなかったようです。


寝台特急「出雲」では、下り列車の香住〜出雲市、上り列車では出雲市〜鳥取間は立席特急券でB寝台を座席として利用できました。


寝台特急「出雲」のB寝台は、2段式の寝台車でした。


入口は斜めに入り込むようになっていて車号も車体でわかるようになっていたのが特徴でした。


B寝台の下段は、座席として使えて、下段の方は窓側、上段の方は通路側と指定されていました。


下段はベッドにした時に落ちないように安全枠を付けることができ、座席を囲むようにカーテンで仕切ることでプライバシーを確保できたそうです。


上段は、窓側の階段を使って上ります。


寝台セットは、係員によって設置されることが多かったそうです。



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