寝台特急「北斗星」の歴史と今後

寝台特急「北斗星」の歴史

昭和63(1988)年3月13日


寝台特急「北斗星」は青函トンネルを含む津軽海峡線の開業にあわせて運転を開始しました。


それまでの上野〜青森間の寝台特急「ゆうづる」2往復を東北本線経由に変更の上、札幌まで延長する形で運転をはじめました。


運転開始当初は、定期2往復(1、2、5、6号)、季節1往復(3、4号)の3往復でした。


JR北海道とJR東日本が定期列車を1編成ずつを担当し、ロイヤル組込みもともに1両(2室)ずつでした。


季節列車はJR東日本の担当で開放式のB寝台のみでした。


上野、札幌ともに昭和63(1988)年3月13日発が寝台特急「北斗星」の初列車となり、青函トンネルの通過は上りが同日の深夜、下りは翌14日の未明がはじめてでした。

したがって、3月13日には青函連絡船と「北斗星」が存在していました。


函館〜札幌間は、B寝台で「ヒルネ」といわれる座席利用しました。


同区間では特急「北斗」の時刻で運転したためです。


この座席利用は評判が良かったので短期間でしたが「北斗星1号」に座席車(スハフ14形)を増結して乗客増に対応しました。



昭和63(1988)年7月下旬


季節列車であった寝台特急「北斗星」3・4号に予備のロイヤルや食堂車などの連結がはじまりました。


これは、当初、3・4号が開放式B寝台だけ(JR東日本担当)だったため、利用者に不評であったからです。


同時に、函館〜札幌間をけん引するDD51も、このころから北斗星色と呼ばれる青い塗装になりました。


平成元(1989)年3月11日


このダイヤ改正から、季節列車の「北斗星」3・4号に食堂車や個室寝台車を連結した上でJR北海道・東日本共同運行による定期列車にしました。


寝台特急「北斗星」3・4号が定期列車となるにあたり、JR北海道では不足する電源車はマニ50からマニ24形500番台に、寝台では14系からオハネフ24形500番台に改造するなどで対応しました。


JR東日本でも不足する食堂車をサシ489形から追加改造し、電源車もJR北海道と同じ改造で対応しました。


すべての列車が青森信号場経由から青森駅経由となったのもこのダイヤ改正からです。



平成元(1989)年7月


寝台特急「北斗星」を補ぎなう臨時列車として寝台特急「エルム」が誕生しました。


「エルム」は、北海道に生える樹木の1つであるニレ科の樹の総称に由来します。


「エルム」の編成はすべて開放型2段式B寝台でした。


なお、「エルム」は平成元(1989)年3月から愛称名なしで修学旅行輸送などを行なっていました。


運転開始から廃止までA寝台や個室、食堂車などの連結はなかったものの、ヘッドマークやテールマークもありました。



平成2(1990)年6月


寝台特急「北斗星」のすべての編成にロイヤル付き寝台車が2両連結されるようになりました。


平成3(1991)年3月16日


寝台特急「北斗星」3往復の編成全体の方向を転換し、電源車が札幌寄りになりました。


これは、上野駅での電源車の騒音と排気ガスによる影響をを防止するためです。


「北斗星」以外の上野駅に発着するブルートレインはすでに転換を終えていましたが、「北斗星」は札幌駅および札幌運転所の給水設備などの関係から、この時まで延期されていました。



平成5(1993)年12月1日


「北斗星」2号の八戸停車を廃止、運転停車としました。



平成6(1994)年12月3日


寝台特急「北斗星」3・4号が季節列車(6003・6004列車)に格下げされました。


しかし、その後もほとんど3往復で運転されました。


「北斗星」の北東北地方における停車駅も見直され、これまで「北斗星」各列車が停車していた各駅は通過または運転停車とされました。


この改正では寝台特急「みずほ」(東京〜熊本・長崎)が廃止され、ブルートレインの削減がはじまりました。



平成9(1997)年3月22日

JR北海道担当の1・2号の1・11号車のB寝台にガラスの仕切りを付けて簡易個室「Bコンパート」としました。

これにより、1、2号の編成はすべて個室となりました。



平成11(1999)年7月16日


上野〜札幌間に寝台特急「カシオペア」の運転がはじまりました。

「北斗星」は定期列車2往復、臨時列車1往復の体制とされました。


具体的には、季節列車の3・4号(6003・6004列車)が臨時列車の「81・82号」(8005・8006列車)となり、それまでの5・6号が3・4号とされました。



平成14(2002)年12月1日


東北新幹線盛岡〜八戸間が開業。


これにともない、東北本線の盛岡〜八戸間が第3セクター鉄道に移管されました。


盛岡〜目時は「IGRいわて銀河鉄道」、目時〜八戸は「青い森鉄道」となりました。


寝台特急「北斗星」はこれまでどおり同区間を通過するため運賃・特急料金が一部変更されました。



平成18(2006)年3月18日


寝台特急「北斗星」のすべての列車が青森信号場経由となり、青森駅で乗り降りができなくなりました。

運転士・車掌の交替は蟹田となりました。


これは、青森駅構内の線路工事を夜間に集中的に行うためで、上野〜青森間では編成方向が逆転し、札幌(青森寄り)が1号車となりました。


この措置は平成24(2012)3月17日に工事が完了するまで続けられました。



平成19(2007)年


夏の「エルム」がなくなりました。

代わりに同じ時間で「北斗星91・92号」を運転しました。



平成20(2008)年3月15日


このダイヤ改正で定期2往復だった寝台特急「北斗星」1・4号が廃止されました。

結果、「北斗星」は定期列車は1往復とされ、残った下り列車の上野発車時刻は旧3号と同じ19:03の発車で運転時刻も改正前とほとんど同じですが、青函トンネル通過時間が40分ほど繰り下げられました。


青函トンネル内での北海道新幹線建設工事の間合い時間を確保するためです。


一ノ関と盛岡が通過とされ乗り降りが出来なくなりました。


このダイヤ改正から、列車編成はJR東日本・JR北海道の車両の混成となり、1号車〜6号車にJR北海道 札幌運転所の所属車を、7号車〜11号車と電源車にJR東日本 尾久車両センター所属車が受け持ちとなりました。


編成から外されたJR北海道所属のロイヤル、ツインデラックス、食堂車、JR東日本所属のロビーカーは運用を終え、廃車されました。


JR北海道で廃車になった車両は、一部がDD51やキハ183系とともにミャンマー国鉄に譲渡されています。

「北斗星」関連の臨時列車の設定も取りやめとなりました。


これまでに「北斗星」の臨時列車には、夢空間北斗星・北斗星ニセコスキー・北斗星トマムスキーなど、「北斗星」単体ではなく、前後にネーミングを付けたものも多数運転されましたがそれも消えました。



平成22(2010)年12月4日


東北新幹線八戸〜新青森間開業にともなうダイヤ改正がおこなわれました。


東北本線の八戸〜青森間が第3セクター「青い森鉄道」に移管されました。


寝台特急「北斗星」はこれまでどおり同区間を通過するため運賃・特急料金が一部変更されました。


上野〜札幌間の運賃が14,070円が18,440円に、特急料金は3,240円から3,060円となり、上野〜札幌間の運賃・特急料金は合計で3,650円の値上げとなりました。



平成23(2011)年2月


B寝台2人個室車「デュエット」の予備車両を確保するため2号車が喫煙個室「デュエット」から禁煙開放B寝台とされました。



平成23(2011)年3月11日


東日本大震災が発生、東北本線が寸断され不通となったため、「カシオペア」とともに5月19日まで運休とされました。



平成24(2012)3月17日

青森駅構内改良工事が完了しました。


平成18(2006)年3月18日から青森信号場(奥羽貨物線)経由となっていた「北斗星」は再び青森駅経由に変更されました。

上野〜青森の編成方向が逆転し青森寄りが電源車となりました。


また、それまでパブタイムは喫煙できた食堂車が終日禁煙となりました。



平成27(2015)3月14日


この日のダイヤ改正で定期列車としての運転を終了しました。

以後は、臨時列車として運転されています。


ダイヤは、列車番号と停車駅の違いはあるものの、寝台特急「カシオペア」と共用となっています。


下り列車(8007レ)上野16:20→札幌11:15 上り列車(8008レ)札幌16:12→上野9:25

寝台特急「北斗星」 今後の動き

1.EF510形への交代

JR東日本では平成20(2008)年12月2日に、初の新形電気機関車の導入について発表しました。


「北斗星」や「カシオペア」、常磐線での貨物列車の牽引用として使っている田端運転所のEF81形交直流電気機関をJR貨物が開発した新形のEF510形交直流電気機関車に置き換えるというものでした。


EF510形は15両が新製され、501〜508・511〜515号機がブルー基調で「北斗星」の24系25形客車にあわせた塗装、509・510号機がシルバー基調で「カシオペア」のE26系客車にあわせた塗装となっています。


EF510形は平成22(2010)年6月25日の上野発下り「カシオペア」からブルー基調の「北斗星」塗装機が牽引を開始、「北斗星」でも同年7月14日から運用開始となっています。


EF81形は上野発は2010年7月13日、札幌発は同年7月14日のを最後に「北斗星」牽引から退きました。

2.新幹線の延長がカギ

過去を振り返っても新幹線の開業や延長によって、夜行列車は廃止されてきました。


寝台特急「北斗星」も平成20(2008)年3月15日ダイヤ改正時に1往復とされ、JR北海道でも客車が廃車され、JR北海道・JR東日本のみで1編成をまかなえません。


ですが、けん引機がEF510形に置き換えられたため、当面の廃止?は逃れたのではないでしょうか。


焦点は、北海道新幹線が函館まで開業する平成27(2015)年度までにどうなっているかです。


24系25形も新製から30年以上が過ぎ、「北斗星」用への改造からでも20年前後の月日が経過しています。


平成22(2010)年12月4日ダイヤ改正では、東北新幹線八戸〜新青森が開業しました。


さらに、平成23(2011)年3月5日からE5系新幹線電車は宇都宮〜盛岡間で国内最速に並ぶ300km/h運転を行い、最速列車で東京〜新青森間が3時間10分程度となります。


平成24(2012)年度末には、宇都宮〜盛岡間で国内最速となる320km/h運転が行われる予定となっており、この時点で最速列車が東京〜新青森間が3時間5分程度となります。


廃止か?存続か? この時の動きも注目です。


存続するにしても、「カシオペア」のようにA寝台だけにするとか、寝台列車だけが持つ価値を前面に押し出さないと生き残っていくのは難しいと思います。



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