寝台特急「北斗星」の注目車両

寝台特急「北斗星」の注目車両

1.マニ24形500番台 (電源車)

マニ24形500番台は、平成元(1989)年3月11日ダイヤ改正から、季節列車の寝台特急「北斗星」3・4号を定期列車にするため、JR東日本とJR北海道が不足する電源車を補うべく荷物車マニ50形から改造した車両です。


マニ50からマニ24形500番台への改造は、平成元(1989)年に大宮工場(平成14年6月1日に大宮総合車両センターに改称)と富士重工で1両ずつ行なわれ、JR北海道の札幌運転所とJR東日本の尾久客車区に各1両が配置されました。


しかし、JR東日本に配置されたマニ24 501は平成18(2006)年6月に廃車解体され、JR北海道の札幌運転所のマニ24 502は平成22(2010)年3月24日付で廃車、その後ミャンマーへ譲渡されました。


マニ24 502の廃車理由は、平成20(2008)年3月15日ダイヤ改正で寝台特急「北斗星」は定期列車1往復となってJR北海道とJR東日本の共同運行とされ、JR北海道の単独編成が消滅したことで余剰車となったためです。


マニ24 502が廃車されたことで「マニ24形」は形式消滅しています。


車体は50系を基本にしていますが、以下の点が異なります。

(1) 寝台車の屋根にあわせるため、車体のほぼ全長に渡って上屋根が取り付けられました。
(2) もと車掌室側を編成先頭とするために非貫通化し、列車名表示器とその窓が取り付けられました。
(3) 車掌室には、推進運転装置が取り付けられました。
(4) 側面は本来の荷物用扉を埋め、あらたに連結面側に荷重1tの荷物室を設けて、片開き扉が新設されました。
(5) 連結面側は連結器を並形自連から密着自連に取り換え、横揺れ防止ダンパも取り付けました。
(6) 耐寒耐雪装備付きとなり、車号は500番台となりました。


電源装置は、DMF13Z−G形エンジン(410PS)にDM109形発電機(350kVA)の組合わせで2基搭載し、いずれもカニ24形より小形・軽量化されましたが、総出力は700kVAとなり、カニ24形より100kVA増えました。


新たに後位寄りへの給電もできるようになりました。コンプレッサも付いています。


電源室は火災対策と防音を重視し、機関ごとに防音壁で囲まれています。


ラジエータは床下取付けとなり、これまであった車側の吸気口はなくなり、種車の面影をとどめていました。

2.スシ24形500番台 (7号車)

平成20(2008)年3月15日ダイヤ改正から北斗星の7号車に連結されているのがスシ24形500番台です。


スシ24形500番台は、寝台特急「北斗星」の運転開始にあわせ、昭和62(1987)年に改造に誕生した食堂車です。


国鉄時代の末期には、ほとんどの電車特急で食堂車の営業が廃止され、編成から外された485系・489系電車の食堂車のサシ481形とサシ489形はその大部分が廃車となりました。


いっぽうで、昭和63(1988)年3月13日の青函トンネル開通にあわせて運転開始となる「北斗星」にあてる食堂車は、24系本来の食堂車であるオシ24形の数が足りないという事態でした。


個室寝台は、本家の24系からの改造で必要な両数を揃え、食堂車には、余剰→廃車となっていたサシ481形とサシ489形を24系に編入改造しました。


電車から客車への改造ですが、ブレーキと引き通し線を客車のシステムに変更し、連結器を密着式から密着自動式に交換すれば客車との連結・運転に問題はありません。


車体は、外装と内装の変更以外は、サシ481形とサシ489形のままで、車体高さや車体断面、冷房装置や台車も電車時代のままです。


このため車体側面のカーブも本来の24系客車とは異なるので凹凸編成となり、編成の美しさは損なわれますが、別の見方をすれば「ここが食堂車だぞ!」ということが一目瞭然です。


内装はJR北海道車がオリエント急行風で、テーブルは片側2人掛けです。


JR東日本車は現代調で、テーブルは両側とも4人掛けとなっていますが、最後に改造された1両(507)は片側2人掛けになっています。


車号はほかの北斗星用車両と同様に北海道用に耐寒耐雪を施した500番台となり、「グランシャリオ」という愛称が付けられました。


昭和63(1988)年3月の「北斗星」の運転開始に合わせて、JR北海道ではスシ24 501〜503を、JR東日本ではスシ24 504〜506の各3両ずつを改造しました。


平成元(1989)年3月11日ダイヤ改正からは、季節列車の「北斗星」3・4号の定期列車化用としてJR北海道でスシ24 508が、JR東日本でスシ24 507が追加改造されました。


これら8両のスシ24形500番台の種車となったのは、サシ481形が67、75、76、64、68、50。サシ489形が83、7です。


改造後の配置は、JR北海道のスシ24 501〜503、508が札幌運転所。JR東日本のスシ24 504〜507は尾久客車区(現在の尾久車両センター)です。


その後、平成20(2008)年3月15日ダイヤ改正から「北斗星」が1往復となり、食堂車はJR東日本の担当となったため、JR北海道のスシ24 501〜503、508は平成20(2008)年4月30日付で全車廃車され、ミャンマー国鉄に譲渡されました。

ちなみに、「トワイライトエクスプレス」の食堂車「ダイナープレヤデス」もサシ481形とサシ489形から3両が改造され、スシ24形0番台としてJR西日本の網干総合運転所宮原支所に3両が配置(平成24年4月1日現在)され健在です。


このうちのサシ489の初期車から改造された2両はクーラーが通称「きのこ形」と呼ばれるAU12形となっています。

3.オハネフ24形500番台

「北斗星」用の車両は改造車ばかりで、しかも、数も少ないものばかりですが、なかでもなかなか見られない車両がJR北海道のオハネフ24形500番台です。


オハネフ24形500番台は、JR北海道が平成元(1989)年3月11日のダイヤ改正から、当時、季節列車の「北斗星」3・4号の定期化で不足するB寝台を補うためにオハネ14形500番台から改造された車両です。


難燃化対策として床構造を変更し、寝台設備は3段寝台をいったんすべて解体して新らたに2段寝台をつくりました。


内装は個室B寝台と同じ様になり、床も全面タイルカーペット敷きとなりました。


トイレ・洗面所も北斗星用に改装されました。


オハネフ24形500番台はオハネ14形500番台からの改造(オハネ14形500番台もオハネ14形0番台からの改造車)だが、出来る限りオハネ14の構体を活かすため、

(1) 車掌室を出入台と客室の間に設けました。
(2) 側扉の連結面方の妻面に窓を、貫通扉に愛称名表示器を設けました。
(3) 車掌室は3位側にまとめてスペースを確保し、4位側は車掌スイッチ、車掌弁、手ブレーキのみとなっています。
(4) 客扱い用に窓は開閉できるようになりました。
(5) 通路側では、車掌用の小窓が側扉の横に新設され、客室窓が小さくなりました。
(6) 通路側のJRマークの位置が特異です。


以上の点で改造を受けましたが、外観はほとんどオハネ14形500番台時代のままの切妻形状です。


この切妻形状に片側だけに窓を加えたので面白いスタイルとなっています。


室内は開放式の2段寝台ですので、現在(平成24年9月時点)の編成で組み込まれる場所は編成端に限られる上、しかも、通常この位置には、ガラス製の仕切りが付いたBコンパートメント車が入っています。


よって、よほどのことがないとこの車両には出会えません。


改造は、1989(平成元)年に、3両行なわれました。


平成24(2012)年4月1日現在、JR北海道の札幌運転所にオハネフ24 501と502の2両が在籍しています。



4.開放式寝台車 (1・2・11号車)

寝台特急「北斗星」では、11両のうち3両(1・5・11号車)が開放式の寝台車です。


このうち、JR北海道 札幌運転所所属車の1号車は、4人で使うときには簡易個室として利用できるように、ガラス製の仕切扉が設けられています。


車両番号も北海道用に耐寒耐雪を施した車両には500番台を付けるという習慣がありましたが、北斗星の1号車に連結される車両はオハネフ25形の0番台と200番台(計7両在籍)となっています。


また、JR東日本 尾久車両センター所属車が入る11号車にはオハネフ25形を組み込みますが、こちらも0番台と200番台(計5両在籍)となっています。


両方とも新製時の車号を名乗っていますが、北斗星用にアコモ改善、トイレ・洗面所もリニューアルされています。



JR北海道 札幌運転所 (札サウ) 1号車 平成24年4月1日現在

*印は保留車

形式車号 計
オハネフ25 2 3* 4 7* 8 15 216* 7


JR北海道 札幌運転所 (札サウ) 2号車 平成24年4月1日現在

形式車号 計
オハネ25 11 15 2


JR東日本 尾久車両センター (東オク) 11号車 平成24年4月1日現在

形式車号 計
オハネフ25 12 13 14 214 215 5


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